食事】 【掃除】 【洗濯】 【お風呂】 【 石鹸


 アトピ−性皮膚炎という病名は1960年にアメリカのザルツバーガーという有名な医師が日本に初めて紹介した病気で、それまで日本ではあまり問題視されていない病気でした。しかし、現在では子供の皮膚病の代表格といわれるほどとなり、乳幼児に特に多い病気と認識されるようになりました。また以前では、子供の時に発症しても小学生から中学生頃、つまり思春期を迎える頃には治るといわれていましたが、最近では高校生や成人に発症する、いわゆる成人型アトピー性皮膚炎が多く見られ、社会問題にまで発展しています。
 その背景には、やはり環境の変化が大きく関与しているということが強く指摘されています。家ダニの急増や止まることを知らない大気の汚染、欧米化傾向の強い食生活だけでなく、複雑化した社会やそれに伴う人間関係からくる精神的なストレスなど、要因としては数え切れないものが挙げられます。
 アトピー性皮膚炎の症状は、簡潔にいうと『とてもかゆい湿疹』ですが、年齢によって大きく異なります。ここでは、3つに分けて簡単に説明します。


1)乳児(0歳〜2歳頃)
顔や頭を中心として発疹し、次第に胸、背中、腕、足へと広がります。血が出るまで掻きむしるほどの強いかゆみを伴います。乳児湿疹ならば、2ヶ月ほどで治まるケースが多いようです。2歳前後で完治するケースも見られますが、多くは引き続き又はある一定の期間後発疹します。

2)幼小児期(2歳〜12歳頃)
小児乾燥型湿疹と苔癬(たいせん)化が特徴です。背中や足、腕の外側がカサカサして、小さなブツブツができます。
肘や膝の内側は粉をふいたようにしろっぽくなり、強いかゆみもあります。

3)成人期(12歳以上)
乾燥型湿疹と苔癬(たいせん)化がさらに広がり悪化します。体全体に及ぶこともあります。
顔色が極端に青くまたは赤くなります。

 こういった症状がなぜ起こるのか、現在の医学では明確な回答はできません。

自宅でできる対策として挙げられるのは食事療法や環境づくりとスキンケアです



・食 事
アトピー性皮膚炎の原因の一つに食事アレルギーがあります。特に乳児型に多いようです。しかし、その頻度は約20−30%と思われます。アトピー性皮膚炎だからと調べもしないで卵や牛乳をストップしている人がいますが、これは間違いです。特に乳児期は大事な成長期です。最近、厳格な食事治療により成長障害や精神発達の遅れを疑う報告がみられます。大切なのは偏食しないで、バランスの良い食生活をすることです。お子さんにとって本当に食事除去療法が必要なのか、専門医と相談しましょう。

<具体的な食事について>
■1.油分をできるだけ減らしましょう。植物性油はリノール酸を多く含んでいます。やむを得ず油を使用するときはシソ油を使い、蒸す、焼く、煮る料理を増やしましょう。網焼きにすると油が減るので料理は網焼きにして下さい。肉は脂身の少ないところを選ぶのが秘訣です。また、野菜は根菜類を多めにし、市販のドレッシングは使わないようにしましょう。シソ油を料理に加える工夫をしてもいいかもしれません
。そして、基本的なことですが、スナック菓子、缶ジュース類、砂糖、ファーストフードは避けましょう。

■2. 魚を多く摂りましょう。イワシ、サバ、マグロ(脂身)、ブリ。食べ方は生か、焼いて。養殖のハマチなどは色々添加物が使われていますので注意して下さい。

■3.昆布、ひじき、海苔、わかめなどの海草を毎日食べましょう。


・掃 除
ダニ・ほこりなどは大敵です。念入りに掃除機をかけて下さい。ダニが好むようなもの(じゅうたんやぬいぐるみ、ソファなど)は、できるだけ避けた方がいいでしょう。拭き掃除など丁寧な掃除を頻繁に行い、布団は日光に干し、清潔さを保ちましょう。カビは家の通気をよくすることによって繁殖を防ぐことができます。家中の窓をあけて通風をよくし、梅雨のシーズンに限らず、エアコンでのこまめな除湿も効果的です。


・洗 濯
衣服の洗濯はすすぎを念入りに行い、洗剤を完全に流しましょう。洗剤の中の化学物質も大敵です。


・お風呂
毎日お風呂に入り、石鹸は無添加の物を使いましょう。タオルや化繊につけてこすることは避け、特に耳の下、外陰部、首、頭、顔などは念入りに洗いましょう。お風呂から出る時にぬるま湯をかけ、皮膚の温度を下げるようにし、お風呂上がりも、けっしてタオルで擦らないようにしましょう。 浴槽の中に、天然成分からできる漢方薬の入浴剤などを入れての入浴も効果的です。(アトピー関連商品:漢方薬湯液


・石 鹸
アトピーの人は皮脂機能が非常に弱いため外部からの刺激を特に受けやすくなります。
アトピーの人が毎日せっけんを使うと、皮膚が皮脂で保護されない状態がつづいてしまい、症状悪化の原因にもなります。せっけんには化学成分がたくさん含まれています。無添加のものを使いましょう。(アトピー関連商品:石けん