(1)活性酸素とSOD
(スーパーオキサイドジスムターゼ)
(2)ガンと大麦若葉
(3)DNA(遺伝子)修復促進作用
(4)潰瘍と大麦若葉
(5)炎症と大麦若葉
(6)動脈硬化と大麦若葉
(7)スタミナと大麦若
(8)血糖効果と大麦若葉
(9)血管を強化して、血栓症を防ぐ大麦若葉
(10)成長ホルモンとプロラクチン
分泌促進作用と大麦若葉
(11)抗酸化活性物質(GIV)
(12)抗酸化活性物質
(13)農薬の分解
(14)コラーゲン産生作用
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活性酸素は人間の体内で多くなると細胞中の遺伝子を切断してガン細胞を作ったり、炎症原因物質として、リウマチや動脈諸病の原因となっている。
SODは余分な活性酸素を直ちに分解する酵素であり、人間や動物は体内に備えている。しかし、このSODは40歳前後を境にして体内における活性が落ち始め老化とともにその活性が失われてゆく。このことから、SODは老化のバロメーターといわれている。大麦若葉にはこのSODが多有に含まれている。 このSODは、麦緑素中のカタラーゼの作用とともに活性酸素をムドク化する働きを有しガンの予防、リウマチ、動脈硬化などの予防に役立つものである。
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細胞に突然変異を起こさせる物質の多くは発ガン性を有している。私たちの周囲に数千種、数万種類もあるといわれる変異原性物質。
タバコのタール中の3-4ベンツピレン、肉や魚の焼き焦げの中にあるTry-P1、Try-2等の変異原物質に対して大麦若葉のパーオキシターゼが強い分解消去作用を持ち、発ガン性を消去させる。
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遺伝子が変異原性物質や放射線によって突然変異を起こすと、ガンや奇形児出産につながるとされる。
しかし、麦緑茶には遺伝子が損傷を起こしても修復を促進するタンパク質を備えておりガンと闘っているわけである。その成分はP4D1分画である。
多量の発ガン性物質に取り囲まれている現代人にとっては、ガンの予防という意味での大麦若葉の飲用は大いに有望である。
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植物の青汁が胃、十二指腸潰瘍に良いということは知られている。ラットを用いた水浸拘束ストレス潰瘍法、酢酸潰瘍法、アスピリン潰瘍法にて大麦若葉の500mg/kg経口投与が顕著に潰瘍の誘発を抑制する。
潰瘍の誘発を抑制する成分には高分子量から低分子量の物質まで複数の抗潰瘍因子がふくまれており、それらの総合効果として抗潰瘍性が発揮される。特に水溶性の低分子分画などの潰瘍にも強い効果を示すことが明らかにされ、この分画にはアミノ酸系統の物質を多く含んでいる。
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関節炎、痛風等、炎症は様々な疾患で現れ、腫れや痛みをもたらし、抗炎症薬は、医療において大変重要なものである。
大麦若葉に含まれる抗炎症因子は、先に述べたSODの他にもフェニルブタソン等の抗炎症剤にも劣らない作用を有するたんぱくD1G1は0.1mg/kgのi.v.でカラゲニン浮腫の抑制に対して有効であり、LD50は220mg/kg程度で安全域が高い。
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近年、平均寿命の延長、食生活の変化により生活習慣病の増加が著しく、動脈硬化症、糖尿病、肥満症、高血圧症等の脂質代謝障害、特に生体内コレステロールの変動と密接な関係のある諸疾患が増加している。
大麦若葉には、高コレステロール値を低下させる物質n-ヘキサコシルアルコールとB-シトステロールがある。これらの物質を含むヘキサン抽出分画のLD50は8g/kgであり安全性は高い。
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トレッド・ミル装置と回転籠装置を使ったマウスの実験によると、大麦若葉を与えられないマウスより運動性では約2.4倍、持久力では約1.3倍もの力を発揮することがわかった。大麦若葉の使用者がスタミナがつく、活動的になるという報告の裏付けといえる。
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麦緑素の水溶性分をビスキングチュウブにより透析して低分子成分を除去し、加熱処理を行って除たんぱくして得たGMS-2によりアロキサン高血糖マウスの血糖値を著しく低下させる。
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大麦若葉には、コレステロールを減らすばかりでなく血管そのものを強くする働きがある。
大麦若葉をハムスターに食べさせておくとハムスターの頬のうに血管から血液成分を漏出させる作用のあるヒスタミン注射をしても、血管はきれいなままで血液成分が漏れてこない。
更にADPでハムスターの頬のうに血小板を凝集させ、つまり血小板血栓をつくったが、大麦若葉を食べさせたハムスターではADPを使っても血小板血栓ができにくかった。
この血小板凝集を阻害する物質は低分子量の耐熱性のものである。
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プロラクチンには乳汁の分泌と維持、浸透圧の調整、動物の繁殖期における行動との関係等、いくつかの重要な作用が認められているが、それ以外にも、下垂体切除ラットにおける免疫系の回復と維持に必要である。
さらに成長ホルモンはプロラクチンと共同して下垂体切除ラットの液性免疫系の回復と維持に必要であることも明らかにされている。正常なマウスにおいてもプロラクチンの投与によりSRBCに対する抗体産生の促進効果が見られ,更にプロラクチンの血中濃度の低下は免疫応答を減弱させることが明らかにされている。
大麦若葉に含まれているプロラクチンと成長ホルモンの分泌促進物質は、免疫系の回復と維持に重要な役割を有するものと考えられ、ホメオスタシスの維持に重要な意義を持つものと推理される。この促進物質はa-トコフェロールツクシネートある。
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人類をはじめとする多くの生物の存在には酸素が必要であるが、その反面各種の反応により生成する活性酸素、酸素ラジカルなどは、ガン、動脈硬化、リュウマチ等の炎症などの原因ともなり、また不飽和脂肪酸、或はそのエステルは活性酸素により酸化されて、多くの段階を経て最終的にマロンアルデヒド、4-ヒドロキシノネナール等を生成する。
これらの物質は極めて有害な成分であり、DNAの損傷、発ガン、老化などに関係していると考えられている。
麦緑素には、多くの生物に共通したことではあるが、活性酸素を有するものがいくつか含まれているのが分っている。
そのひとつが2”−0−グルコシルイソビテキシンである。2”−0−グルコシルイソビテキシンは不飽和脂肪酸のひとつであるアラキドン酸からのマロンジアルデヒド(MAD)と4-ヒドロキシノネナールという強い変異原物質の活性酸素の酸化作用による生成をa-トコフェロールよりも強く抑制する性質を有しており、この他にもスクアレン、リノール酸エチルの紫外線照射による抗酸化反応をaトコフェロールやBHTよりも顕著に抑制する。
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大麦若葉には多くの抗酸化活性物質が含まれるがGIVと同じフラボノイドで他にもルトナリンやサポナリン誘導体において、強い抗酸化作用を持つものが確認されている。
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農業生産、食品の保蔵等に各種の農薬が広く使用され、残留農薬として環境への拡散が問題になっている。
麦緑素の生理活性成分の各種農薬に対する分解或は消去活性のスペクトラムを検討したところ、大麦若葉の生理活性成分中にマラチオンをはじめとしてパラチオン、ダイアジノン、フルシラゾール等各種の農薬に対して顕著な分解活性および消去活性を示した。
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大麦若葉の生理活性成分中にコラーゲン産生に対する効果について検討したところ、ヒト線維芽細胞からのコラーゲン産生を顕著に促進した。
また、大麦若葉の生理活性成分とコラーゲン合成促進作用を持つ食用コラーゲンを添加すると、相乗効果により、更に強いコラーゲン産生促進作用を示した。
ただし、熱処理を施した麦緑素においては作用を示さなかった。コラーゲンは加齢と共に量が減少し、シワやたるみ等の原因となり、更に関節炎、骨粗鬆症、動脈硬化、高血圧等様々な疾病の原因ともなり得る。 |
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